ローマ字読みから英語読みへの矯正
日本の公立小中学校での英語発音矯正では、フォニックスを使用せずにローマ字読みを教えることが多いのが現状です。
そのためか、私のクラスの生徒さんで多いパターンが、英語をローマ字読みしてしまうことです。
例えばローマ字読みは、「あ」行と「ん」以外は全て子音+母音のペアで50音を読みます。
「か」行では、ka, ki, ku, ke, ko
「さ」行では、sa, si, su, se, so
全て子音+母音のペアになります。
ローマ字読みは、「ひらがな」を、どうアルファベット表記するかを知るうえで役立つのですが、その副作用もあります。
このひとつが海外から取り入れた「外来語」、カタカナ英語の発音です。
なぜなら、英語は基本が「子音+母音+子音」の組み合わせで、根本的にローマ字とは発音が違うのです。
例えば、日本でも有名なファーストフード「マクドナルド」。
これをそのままの発音でアメリカで使う人がいますが、これでは通じません。
アメリカでは、McDonald = 「ミクダーノー」
アクセントは、「ダー」を強調します。
それ以外にも、ペンキの薄め液「シンナー」
これもそのままでは通じません。
英語圏では、Thinner「シナー」と発音します。
アクセントは、「シ」です。
このように、ローマ字読みでは通じない「カタカナ英語」はとても多いので、気になった単語は必ず発音を確認した方が良いでしょう。